新コーチングスキルアップ講座の参加(第4回目)
2025年度4月より東京販売士協会 新コーチングスキルアップ講座に参加いたしました。7月の実施内容は、フォーマルな包装って今までお店の人に任せていましたが、教える立場になって改めて、一から学びました。知っていなければいけないことをきちんと整理できました。



反省点
今回の講義は、私用があり、発表はしたものの指摘をいただく前に退出してしまいました。
進物に関しては、昔からのしきたり要素が強いので文章よりも絵を多く活用して説明した方がイメージが付きやすいと感じました。
新コーチングスキルアップ講座の参加(第3回目)
2025年度4月より東京販売士協会 新コーチングスキルアップ講座に参加いたしました。6月の実施内容は、売れ筋商品と死に筋商品でした。まとめ資料にあるような内容をテキストを利用して参加者に説明いたしました。


反省点
今回は特にございませんでした。
次回は目標を別にして、目標に合った発表をしたいと思います。
企業内診断士の会 運営へ参加しました
背景
2024年に企業内診断士会を発足しました。この会では、セミナーを中心に定期的なイベントを開催し、参加者の知識向上や人脈形成において一定の成果を上げてきました。しかしながら、参加者のニーズを十分に満たせていない部分もあり、参加者が固定化されている状況です。このため、会の活性化が現在の重要な課題となっています。
目的
参加者のニーズを十分に満たすため、運用方針やコンテンツの見直しを行い、協会の活性化と強化を図ります。
参加者ニーズ(一部)
- 実践経験を積み、独立を目指す
- 副業・兼業を行いたい
- スキルアップ(独立に向けて、所属先で活かせるように)
- 茨城県の魅力度向上への貢献
役割
企業内診断士として、所属先の業務が中心となるため、自由な時間を確保するのが難しいと感じています。特に、中小企業の事業者様とのつながりを持つ機会を増やすことが必要だと考えています。そのため、独立診断士や他の企業内診断士と連携し、個々のニーズを満たすための情報共有を行い、活性化を図ることが私の役割であると考えています。
新コーチングスキルアップ講座の参加(第2回目)
2025年度4月より東京販売士協会 新コーチングスキルアップ講座に参加いたしました。5月の実施内容は、消費財・生産財でした。まとめ資料にあるような内容をテキストを利用して参加者に説明いたしました。


反省点
テキスト
- ハンドブックの言葉を利用する。
- 問題に出そうな箇所に線を引く。
- 説明⇒例よりも例⇒説明の方が理解しやすい。
- 講義のターゲットを明確にする。
話し方
- 断定系で話をする。
- 話に抑揚をつける。
次回は反省点を無くすような対応をしていきます。少しずつですが精進していきます。
2024年度中小企業診断士2次試験の振り返り(事例Ⅱ)
令和6年 中小企業診断士2次試験が終わり、受験生支援も参加しているということで、私も解いてみました。正解がない試験であるのと今回の事例Ⅱは全くもって自信がないため、予備校も参考に、解答を作成してみました。気になるような点がございましたら、コメントいただけますと幸いです。今後の参考にしていただければと思います。
第1問
B社の現状のSWOT分析(40字)
第2問以降の問で利用するSWOTを抽出します。
個人的には第2問以降を解いて、利用したSWOT項目を抽出して、第1問で解答するので、最後に解くようにしております。
強み
- オリジナル商品企画力(第5段落)
- 3代目のファッション業界の高い経験(第9段落)
- オンライン動画制作力(第10段落)
- 産地問屋としてBtoBの顧客が存在する。店舗で消費者向けに販路がある。(第5段落)
- 店舗保有(第11段落)
①3代目のファッション業界の経験②オリジナル商品企画力③関係者とのネットワーク
弱み
- 新鮮味が無い陶磁器を扱っている。(第8段落)
- 販路が狭い中、対策が立てられていない。(第7段落)
①販路が狭い中、対策が立てられていない②価格に見合った陶磁器の展開ができていない。
機会
- クリエイター志望の移住者が増加傾向(第4段落)
- 陶磁器祭りの存在(第7段落)
- 動画公開後の問い合わせの増加(第10段落)
①クリエイター志望の移住者が増加傾向②動画を通して顧客に働きかける選択肢の増加
脅威
- 一窯元当たりの陶工の減少、川上の陶土屋や型屋、生地屋の減少(第4段落)
- 高齢化と人口減少が進む社会では、陶磁器の新規需要も買い替え需要も拡大が見込めない。B社の経営状態も1990年代半ば以降、徐々に低迷し始め、2000年代からは悪化の一途をたどった。(第6段落)
- 産地問屋の減少(第6段落)
①窯元や陶工の減少②高齢化、人口減少での陶磁器の新規需要・買い替え需要の低下
第2問
ニーズ:ふるさと納税の返礼品としてX焼を活用したい。
課題:返礼品の中にX焼は存在するが、全国の返礼品の中で埋もれている。
→返礼品の中で目立ち、市とX焼のファンを増やす。
制約:ブランド価値構造のうち、消費者にもたらす感覚価値と観念価値を意識する。
提案内容:返礼品の企画(100字)
感覚価値、観念価値って何?ということで、まずは調べてみました。
今年受験された方はたいへん苦労したのかなと思いました。私なら即パニック状態です。
そうは言っても解かなければいけないので、現状のX焼の特徴、どのようになっていることが理想なのかを与件から探して、返礼品の企画を提案し、ファンを増やしていくことを検討します。
感覚価値:感覚価値とは、製品やサービスが消費者に与える感覚的な満足や喜びを指します。これは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの五感に訴える要素です。
AppleのiPhone | スターバックスのコーヒー | |
視覚 | 洗練されたデザインと美しいディスプレイ | おしゃれな店内装飾と美しいラテアート |
触覚 | 高品質な素材と滑らかな触り心地 | |
聴覚 | クリアで豊かな音質 | |
嗅覚 | 新製品を開封したときの独特の香り | 店内に漂う新鮮なコーヒーの香り |
味覚 | 豊かな風味とバラエティ豊かなメニュー |
- 3代目がここで使われるオリジナルの食器の担当を任されて企画し、地元の窯元に生産を委託したところ、その食器はホテルの経営者や宿泊客から高い評価を得た。3代目は、ホテルの料理長との綿密な打ち合わせを重ね、盛り付け映えや写真映えを考え抜き、季節感や月ごとに代わる料理内容に合わせた色や形の食器を提案し続けた。(第9段落)
- 家庭料理でも見違えるほどおいしそうに見える食器への盛り付け方を紹介する動画を作った。すると思いの外、再生回数が伸び、コロナ禍で仮定に関心を向けるようになった若者と見られる視聴者や海外の人々から、驚きや感動を表すコメントが書き込まれた。(第10段落)
- 2本目は、X市の郷土料理とX焼きを紹介する動画にした。X市には、じっくり炙った食材を地元の発酵調味料と混ぜ合わせて食べる郷土料理がある。(第10段落)
- 動画公開後のB社には、旅先で食べたこの味わいを自宅で再現したいという視聴者からの問い合わせが相次いだ。(第10段落)
観念価値:観念価値とは、製品やサービスが消費者に与える意味や解釈、ブランドの歴史やストーリーに基づく価値を指します。これは消費者の価値観やライフスタイルに深く関わる要素です。
Nikeのスニーカー | ルイ・ヴィトンのバッグ | |
ブランドの歴史 | 長年にわたるスポーツ界での成功と革新 | 160年以上の歴史を持つ高級ブランド |
ストーリー | スポーツ選手の成功物語や挑戦の精神 | 旅行鞄から始まったブランドの進化と伝統 |
価値観 | 挑戦することの重要性や自己実現の追求 | 高級感、ステータス、洗練されたライフスタイル |
- この地域の陶磁器は、芸術品としてよりも日用品として生産されてきた歴史が長く、地域の名前を冠した「X焼」という呼称で流通してきた。(第2段落)
- X焼の生産は分業制によって行われる。(第3段落)
- 多くの窯元が担うX焼は図柄や色彩面で決まりを設けず、新しい作風を受け入れる土壌がある。(第4段落)
X市の郷土料理とX焼をセットにした返礼品を企画する。旅先の思い出を自宅で再現できることで感覚価値を向上させ、X焼のブランドの歴史や価値観を遡及することで観念価値を向上させ、ブランド価値を高める。
第3問
ニーズ:消費者にいろいろな窯元の陶磁器を手に取れる機会を作りたい。
課題:食器愛好家の家の収納スペースを利用しない陶磁器の提供方法
提案内容:新規事業(100字)
在庫を持たないような陶磁器の提案ということで、サブスクとかレンタルしか思いつかなかったです。
- B社は皿や茶碗など陶磁器の卸売業である。(第1段落)
- 百貨店やインテリアショップなど小売業のバイヤーや法人などの買い手からの注文を取りまとめて窯元に伝えたり、問屋オリジナル商品を企画して窯元に生産委託することである。(第5段落)
- 季節感や月ごとに変わる料理内容に合わせた色や形の食器を提案し続けた。(第9段落)
- ホームページをリニューアルし、自社が扱うX焼を販売するECサイトを開設することにした。(第11段落)
食器愛好家に対しサブスクやレンタルでの陶磁器展開を提案する。関係者のネットワーク、季節感や月ごとに変わる料理に合わせた陶磁器を展開できる企画力を活かし、多くの陶磁器に触れる機会を図り顧客満足度向上する。
第4問
課題:顧客との会話を通して売上増加を図る。
ニーズ:X市の地元で開く店舗とECサイトの両方を利用する顧客を増やしたい。
制約:具体的に
提案内容:顧客を増やす施策(150字)
ECサイトの魅力、店舗来店の魅力を遡及したプロモーション展開が必要だと思いました。もちろん今実施していることを解答しても答えにならないので、少しアレンジが必要です。
- X市にはクリエイター志望の移住者が窯元を開くケースが見られる。(第4段落)
- X市には、こうした新規参入の窯元と歴史的に徐々に規模を縮小してきた窯元が混在している。(第4段落)
- 1本目は、家庭料理でも見違えるほどおいしそうに見える食器への盛り付け方を紹介する動画を作った。すると思いの外、再生回数が伸び、コロナ禍で仮定に関心を向けるようになった若者と見られる視聴者や海外の人々から、驚きや感動を表すコメントが書き込まれた。(第10段落)
- 2本目は、X市の郷土料理とX焼きを紹介する動画にした。X市には、じっくり炙った食材を地元の発酵調味料と混ぜ合わせて食べる郷土料理がある。(第10段落)
- 動画公開後のB社には、旅先で食べたこの味わいを自宅で再現したいという視聴者からの問い合わせが相次いだ。(第10段落)
- 古びた自社店舗を建て直し、明るく開放感のあるスタイリッシュな空間に切り替えたほか、自社の扱うX焼きで軽食を提供するカフェベースも併設した。(第11段落)
- 自社ホームページには会社概要と主要取引金融機関や大口取引先の記載さえあれば良いと考えていた。(第11段落)
施策はオンラインを利用して、X焼を使いX市の郷土料理を学べる体験教室を展開し、顧客との会話を楽しむ。また開放感のあるスタイリッシュに切り替えた自社店舗やカフェベースの動画をホームページに掲載し、顧客の認知度を高める。来店時に窯元の作業場の見学イベントを展開し、交流促進で、顧客の体験価値を高める。
2024年度中小企業診断士2次試験の振り返り(事例Ⅲ)
令和6年 中小企業診断士2次試験が終わり、受験生支援も参加しているということで、私も解いてみました。正解がない試験であり、他の公開されている解答を参考にしているわけではないで、気になるような点がございましたら、コメントいただけますと幸いです。今後の参考にしていただければと思います。
第1問
C社の強み(80字)
最終問題で利用できる要素を抽出します。
- X社で、工作機械を設置する顧客企業の依頼を受けて、搬送機器を含む工場設備レイアウト設計を担当し、工場の生産性を高めることを顧客に提案してきた。(第4段落)
- 据付後のメンテナンスについては顧客企業が行うが、X社の場合はC社の営業部が担当している。(第16段落)
①取引先の機械特性に応じた特注品を含む搬送機器の設計力、製造技術力②工場の生産性を高められる設備レイアウト提案力③据付後のメンテナンスが可能
第2問
受注量が増加傾向である中、製造部で工程改善を進め生産能力の向上を図る検討を進めている。どのように工程改善を進めるべきかの助言(100字)
製造部での工程改善(生産管理は第3問)
受注量増加に対応するための工程改善を行い、生産能力を向上する。
- 製造部は、生産管理課、資材管理課、機械加工課、製缶課、組立課で構成(第10段落)
- 機械加工課は駆動部及び搬送帯の加工を内製化している。
- 製缶課はフレームの加工を内製化している。
- 組立課はその他の外注部品やモーターなどの購入品を加えた最終の組立てを行っている。(第11段落)
- 生産工程では、製缶工程(製缶課)の残業や休日出勤が多い。(第15段落)
①外注先含めた製造部内で製缶課を中心にネック工程を分析する②製缶課の要員の見直し③内外策区分を見直して負荷を軽減する④作業の標準化を図り、ITを利用して業務の効率化を図りマニュアル化し生産性を向上する。
第3問
受注量の増加や納期短縮要請などの影響で製造部の工程管理が混乱している。工程管理業務の改善の進め方の助言(100字)
生産管理での業務改善
- 受注番号は、製造部では製造番号として使われる。(第8段落)
- 生産管理課で必要とする各製造工程の工数計画を立て、顧客要求納期を基準として製造番号ごとの大日程計画を策定し、製造部各課に調達指示、生産指示を出す。(第12段落)
- 機械加工課、製缶課、組立課の製造工程では、生産管理課で作成される大日程計画に準じて製造を行うが、詳細の進捗管理など生産統制は製造部長以下、製造部各課長が参加して週1改修案つに開催される生産会議で調整される。
- 生産会議では、各製造番号の作業進捗状況の確認、各製造番号の材料や外注品の納品状況の確認などを行い、次週1週間の各工程の週次日程計画表を作成する。週次日程計画表の各作業の工数見積もりは、製造部各課長の経験を基に作成されている。
- 顧客からの設計変更や納期変更などが生じた場合など、生産会議には必要に応じて設計担当者が参加し、変更内容を周知して作業順序などの確認を行う。(第13段落)
- 近年受注量が増加し、顧客から納期の短縮を要請されることもあり、第日程計画や週次日程計画などの工程管理の混乱が生じている。
- 製造部ではIT利用も計りながらその対応を検討している。(第14段落)
- 生産工程では、製缶工程(製造課)の残業や休日出勤が多く、納期対応のため週次日程計画表の変更が常態化している。(第15段落)
①受注順に立案している生産計画を納期順に変更する②生産管理課が生産会議に参加し、外注の状況や設計変更、納期変更、週次を含めた日程計画を立案する③ITを導入し情報を元にした計画を立案し共有化を図る。
第4問
顧客企業との計画金額は、最近の材料費や人件費の高騰に対応した見直しは行っているものの、コスト高に対応できていない。顧客企業と価格交渉を行うための事前対策の助言(120字)
現在の価格設定の確認
- 引き合いがあると、顧客企業が作成した製品仕様書および製品図面を確認して、見積書をさくせいし、顧客企業との価格交渉を経て計画をする。
- 見積金額は、過去に製造した搬送機器の契約金額を参考に、営業部員が材料費と社内加工費、その他の経費を合計して算出し、最終契約金額も含め営業部長が決裁している。
- 契約金額は現状のコスト高には対応できていない。(第8段落)
- 部品構成表はデジタルデータとして、製造部での材料と外注品の発注、在庫管理に活用されている。(第9段落)
①過去の契約金額を参考にせずに、実際の材料費や人件費を基準として製造原価を算出②製造原価は、デジタルデータ内の構成表を元に、設計部と製造部が搬送機ごとに算出③営業は、製造原価を元に見積書を作成。以上で、適切なコスト算出と利益の確保を行う。
第5問
C社社長は、小規模の工場施設や物流施設の新設や更新を計画している企業と直接計画し、自社規格の製品を設計、製造することで事業を拡大したいと考えている。どのように推進するべきかの助言(120字)
小規模の工場施設や物流施設の新設や更新を計画している企業との取引なので、一貫して受注したいのかなと思いました。
X社との依存はリスクだと考えていたのかなと推測いたしました。
- X社以外の工作機械メーカーや物流機器メーカーの特注品受託生産も獲得するようになった。(第5段落)
- 現在の取引先企業数は、工作機械メーカー5社、物流機器メーカー3社であり、そのうちX社からの受注金額が多く全体の6割を超えている。(第6段落)
- X社では、見込み生産の搬送機器を中国企業に生産委託していたが、近年現地生産コストが上昇し、さらにコロナ禍以降納品が不安提案状態になったため、生産を国内に移管したことから、C社の受注量は近年さらに増加傾向にある。(第7段落)
- 製造完了後は製造部で最終検査を行い、顧客企業がしている場所に納品し、据付は顧客企業が行う。据付後のメンテナンスについては顧客企業が行うが、X社の場合はC社の営業部が担当している。(第16段落)
①C社の設備レイアウト提案力や設計部の過去の経験を活かして、設計を内製化し、据付後のメンテナンスもあわせて行うことで、特注品を含む搬送機器の一貫体制を構築し、高付加価値化を図る。②社長のノウハウを営業に教育し、顧客ニーズ収集に活用する。
2024年度中小企業診断士2次試験の振り返り(事例Ⅳ)
令和6年 中小企業診断士2次試験が終わり、受験生支援も参加しているということで、私も解いてみました。正解がない試験であり、他の公開されている解答を参考にしているわけではないで、気になるような点がございましたら、コメントいただけますと幸いです。今後の参考にしていただければと思います。
第1問-設問1
経営分析 同業他社と比較して優れている財務指標1つ、劣っている財務指標2つ
まずは計算をしてみます。
D社 | 同業他社 | |||
収益性 | 売上高総利益率 | 59.01 | < | 70.08 |
売上高販管費比率 | 58.00 | > | 65.86 | |
売上高営業利益率 | 1.01 | < | 4.22 | |
売上高経常利益率 | 3.25 | < | 5.17 | |
効率性 | 売上債権回転率 | 21.19 | < | 38.99 |
棚卸資産回転率 | 24.36 | < | 242.41 | |
有形固定資産回転率 | 11.26 | > | 6.74 | |
安全性 | 当座比率 | 210.20 | > | 106.14 |
自己資本比率 | 14.15 | < | 35.67 | |
負債比率 | 606.94 | < | 180.37 | |
固定比率 | 171.30 | < | 125.73 |
解答根拠(与件より)
- 飲食事業の特色あるメニューは顧客から高い評価を獲得している。(売上プラス)
- 新型コロナウイルスにより打撃を受け、業績は回復途上であるものの、来店客数や客単価はコロナ禍以前の水準に達していない。(売上マイナス)
- 大手資本の参入で競争激化(売上マイナス)
- ショッピングモールなどを中心とした惣菜専門店の進出で飲食事業への打撃をカバーできた。(売上プラス)
- 加工事業の売上は減少している。(売上マイナス)
- 製品開発から生産、加工、販売に至る一貫体制の構築・維持にはコストがかかる。(売上原価、販管費プラス)
損益計算書より
- 一貫体制の構築・維持にはコストがかかるが、同業他社も販管費は多い。
収益性は、売上高総利益率(59.01%)とする。(劣っている)
解答根拠(与件より)
- D社は製品開発から生産、加工、販売に至る一貫体制を構築している。
貸借対象表より
- 有形固定資産の投資が良い
効率性は、有形固定資産回転率(11.26回)とする。(優れている)
貸借対象表より
- 短期借入金が低い
- 長期借入金が高い
- 資本剰余金が低い(無し)
- 利益剰余金が低い
安全性は、負債比率(606.94%)とする。(劣っている)
第1問-設問2
財務状態および経営成績について、同業他社と比較した場合の特徴を80字以内で述べる。
製品開発、生産、加工、販売の一貫体制により効率性が良いが、来店客数や客単価の低下、大手との競争激化で収益性が低い。また負債が大きく、純資産が低く、安全性が低い。
第2問-設問1
限られた制約の中で、利益を最大化するための引き合いの意思決定です。
X社、Y社の限界利益を求めます。
1袋当たり | X社 | Y社 |
売上高 | 3,000 | 4,800 |
変動費 | 1,780 | 3,380 |
限界利益 | 1,220 | 1,420 |
1袋当たり直接作業時間と1袋当たり機械運転時間の条件より式を求めます。
xをX社の発注数とする。yをY社の発注数とします。
ア x + 2.5y ≦ 10,000
イ 2x + 2.5y ≦ 13,600
ウ 0 ≦ x ≦ 6,500
エ 0 ≦ y ≦ 4,200
ア、イ、ウを元にグラフを描くと下記の通りです。
①、②の交点が求められるので、その際の利益の最大値を選びます。

①:1,220 × 3,600 + 1,420 × 2,560 = 8,027,000
②:1,220 × 6,500 + 1,420 × 240 = 8,270,800
① < ②のため、解答は下記の通りです。
(a):6,500袋
(b):240袋
(c):8,270,800 – 5,600,000 = 2,670,800 円
(d):上記の文章内の式を記載いただければ解答になります。
第2問-設問2
Y社から最低2,400袋以上を購入することを希望されているので、上記グラフの③も対象となります。
価格はそのままの場合で仮定すると、
③:1,220 × 3,800 + 1,420 × 2,400 = 8,044,000
③ > ②となるようにY社の販売価格の引き上げが必要となることから、
(1,220 × 3,800 + y × 2,400)- 8,270,800 ≧ 0
※yは③の際の営業利益が最大となる場合の限界利益とします。
yについて解くと
y ≧ 1,514.5
yは限界利益であるため、
1,515 + 3,380 = 4,895
4,895円となる。
第3問-設問1
鶏肉のスライス加工のための機械を取り換えるかの意思決定です。
旧機械
減価償却費:240 ÷ 12年 = 20
現在の固定資産評価額:240 – 20 × 3年 = 180万円
固定資産売却損:180 – 70 = 110万円
新機械
減価償却費:540 ÷ 9 = 60
キャッシュフロー
投資開始時:70 – 540 = ▲470
初年度 :
税引き前営業利益:30 – 110 = ▲80
法人税(税額控除):80 × 30% = 24
キャッシュフロー:- 80 + 24 + (60 – 20) + 110 – 25 = 69
※25万円は運転資本の増加額(増加なのでキャッシュフローはマイナス)
2年度:
税引き営業利益:70
法人税:70 × 30% = 21
キャッシュフロー:70 – 21 +(60 – 20) – 15 = 74
3年度:
税引き営業利益:70
法人税:70 × 30% = 21
キャッシュフロー:70 – 21 +(60 – 20)= 89
:
:
最終年度
税引き営業利益:70
法人税:70 × 30% = 21
キャッシュフロー:70 – 21 +(60 – 20)= 89
運転資本の戻り: 40
よって、
(a):69万円
(b):74万円
第3問-設問2
設問1より
(89 × 5.033 + 74)× 0.842 + 69 × 0.917 + 40 × 0.46 – 470 ≒ 51.14
51.14万円
第3問-設問3
初年度期首に30万円の市場調査を行うと、営業利益の予測の精度が増すことになります。
営業利益の期待値
初年度:30 × 60% + 30 × 7割 × 40% = 26.4
2年目以降:70 × 60% + 70 × 7割 × 40% = 61.6
キャッシュフロー
投資開始時:70 – 540 – 30 = ▲500
初年度 :
税引き前営業利益:26.4 – 110 = ▲83.6
法人税(税額控除):83.6 × 30% = 25.08
キャッシュフロー:- 83.6 + 25.08 + (60 – 20) + 110 – 25 = 66.48
2年度:
税引き営業利益:61.6
法人税:61.6 × 30% = 18.48
キャッシュフロー:61.6 – 18.48 +(60 – 20) – 15 = 68.12
3年度:
税引き営業利益:61.6
法人税:61.6 × 30% = 18.48
キャッシュフロー:61.6 – 18.48 +(60 – 20) = 83.12
:
:
最終年度
税引き営業利益:61.6
法人税:61.6 × 30% = 18.48
キャッシュフロー:61.6 – 18.48 +(60 – 20) = 83.12
運転資本の戻り: 40
(83.12 × 5.033 + 68.12)× 0.842 + 66.48 × 0.917 + 40 × 0.46 – 500 ≒ ▲11.04
新機械の試験的導入を実行すべきかどうかの意思決定について、
すでに30万円をかけて市場調査を行っていることから、
キャッシュフローが30万円未満にならなければ、試験的導入は実行した方が良い。
よって、
(a):▲11.04万円
(b):ある
(c):▲11.04 > ▲30
第4問-設問1
事業部の業績評価のために、加工事業部から飲食事業部および惣菜事業部への製品の供給を、製品単位当たりの全部原価に一定の割合の利潤を上乗せした価格を用いている。この際の事業評価を行う上での問題点を答えます。
- 一定の割合の適切さが判断できないため、評価の公平性に問題がある。
- 製品単位当たりの全部原価で計算しているため、加工事業部で在庫調整が可能となり、適切な利益を算出できない。
①割合の適切さが判断できないため、評価の公平性に問題がある。②全部原価で計算しているため、加工事業部で在庫調整が可能となり、適切な利益を算出できない。
第4問-設問2
設備投資に関して、社長が実質的な意思決定権限を持っている。事業部の業績評価を行う際の留意点を答えます。
- 事業部長が意思決定できない投資案件を業績評価に組み込むと公平性に問題が発生する。
- 非管理項目を除いた貢献利益や限界利益で評価を行う必要がある。
事業部長が意思決定できない投資案件を業績評価すると公平性に問題があるため、非管理項目を除いた貢献利益で評価を行う。
勉強会に参加いたしました
茨城県中小企業診断士協会の勉強会に参加いたしました。
講師の方々の得意分野や経験を基にお話しいただき、非常に勉強になりました。
私も情報システムという得意分野はありつつも、情報システムだけでは生きてはいけないと思いますので、日々勉強に励みたいと思います。